SaPID Bootcamp 2019.05 Report
2019.05.25~26にマホロバマインズ三浦でSaPID Bootcamp2019.5が開催されました。その様子をレポートします。
★受講者Yoshitakeさんのブログレポート
http://yoshitake-1201.hatenablog.com/entry/2019/08/19/073000
第5回目となるSaPID Bootcamp2019.5も神奈川県三浦海岸のマホロバ・マインズ三浦で開催しました。
当日は、とても暑い日でしたが天気がよくて窓からの眺めが最高でした!
<写真1>
駅の看板は桜模様です!と言いたいところですが、今回は工事中で看板がありませんでした。残念。
<写真2>
会場の所々にゴリラの像があります。これは研修会場の入り口にいるゴリラ君です。
<写真3>
会場入り口に入ると、トラがお出迎えしてくれています!
SaPID Bootcampがいよいよ開始です。
今回は、人数がいつもよりも少なめだったので、広々と会場を使えそうです。今回は2人でペアを作り、実践参加者のみなさんの困りごとを構造化し、解決のポイントを見つけるということをこの2日間でやっていただきます。このBootcampでは、SaPID実践を支援するSaPIDファシリテーター育成の場も提供しています。
まずは皆さんに自己紹介していただきました。皆さん、SaPIDをもっと周りに広げたいという想いを持っていたり、業務を改善したいという想いを持って参加してきてくれたようです。
講義はまず最初に、SaPID開発の経緯と、自律とは何かの説明から入り、SaPIDの応用方法などの説明がありました。
SaPIDで問題構造図を作る過程と結果により関係者の認識が共有され、改善を進めていくことになります。
<写真4>
最初の講義の様子。みなさん真剣に聞いているのと、最初から質問が活発でした。
<写真5>
今回も天気がよく、会議室からの眺めが抜群でした!
イントロダクションとSaPIDの概要説明後、さっそくワークの開始です。
今回のテーマも「各自の役割・仕事(業務)に対する問題点を構造化して、自らのパフォーマンス向上に有効な改善策を検討する」です。自らが提供している製品・サービス、対象となる顧客、提供している価値、それを評価する指標など、今回の分析の指標となる情報を挙げてもらった後、自らの役割や仕事(業務)で困っている事や問題点等を付箋に書き出してもらいました。
自ら感じている事をそのまま書き出す、挙げてもらうことがポイントです。
この後17:30まで、あとはひたすらワークになります。今日はSaPIDのSTEP0からSTEP2まで行うことを目標にしています。皆さんの普段抱えている問題を書き出し、表現や内容を精査して直し、みんなで不明点を確認しあいました。
※写真の付箋情報は受講者さんの大事な情報ですので読み取れないように加工してあります。
<写真6,7>
STEP1実践の様子。まずは自分が問題と思っていることを1件につき1枚のふせんに書き出していきます。
<写真8>
15時のおやつタイム。今回はみなさんからたくさん差し入れをいただき、充実したおやつタイムとなりました!ありがとうございました!
<写真9>
おやつタイムの後は、STEP2に取りかかりました。相手に伝わらなかったり抽象的すぎる文章をより具体的に直したり、自分の思い込みだけで事実ではないふせんを取り除いたり、2つの問題が1つのふせんに書かれているものを2枚のふせんに分けたりします。ここがきちんとできていないと、構造体を作るのが難しくなってしまいます。加工してあるのでわかりにくいですが、オレンジ色のふせんがSTEP0、黄色のふせんがSTEP1で出した問題点を書いたふせんです。直す必要があるふせんの上に、新しいふせんを重ねて書き直していきます。
<写真10>
講師に質問しながら進めていきます。
<写真11>
STEP2が終わったところで、みんなでふせんを見せ合う内覧会を行いました。これが他の人にも伝わる内容になっているかの確認にもなります。その後、それぞれのわからないところを質問しあいました。
みなさん、1日目お疲れ様でした。
夕食の時間です!
今回もありました!マグロの兜焼き。おなかいっぱい食べた後は、温泉に(^^)
<写真12>
マグロの兜焼き。大きいので目立っていました^^
<写真13>
夕食はバイキングです。ロビーのホールで演奏していた和太鼓の音が聞こえていました。
温泉に入った後は、部屋に集まって夜会です。今回の夜会では、私の過去の問題事例の話から、みなさんに問題点を抜き出していただき、構造化していただきました。
STEP3に該当する構造化までやったので、明日の予習にもなりました。とっても盛り上がった夜会でした(^^)
<写真14>
温泉に入って部屋に戻ると、部屋の前にかわい子ちゃんが...。かわいい...部屋に入れない...。
<写真15>
夜会の問題構造化の様子。盛り上がりました!みなさんお疲れ様でした。
2日目の早朝、個人的に鳥を見たくてまた1人で小松ヶ池を散策してきました。池の水面には蒸気霧(?)が出ていて幻想的でした。今回はカメラを持っていったので、リスを大きめに撮影することができました。
<写真16>
始発出発待ちの電車?
<写真17>
早朝、川面に霧が広がっていました。
<写真18>
リスが木の実を食べていました!
朝ごはん食べて2日目は9:00からスタート。昨日のワークのふりかえりから始まりました。個人でふりかえりして、みんなで共有します。みなさん、昨日のワークからもさまざまな気づきがあったようです。その後、STEP3の解説があり、いよいよ構造化していきます。ふせんを内容の時系列に並べ替え、因果関係のある付箋を矢印でつないでいきます。午前中でSTEP3を終わらせる予定で進めました。
<写真19>
STEP3では、まずはふせんを左→右、上→下へ時系列で並べ替えます。並べ替えの様子。
<写真20>
ふせんを並べ替えたら、原因と結果の因果関係になっている問題を矢印でつなげて行きます。
<写真21>
模造紙3枚目に突入する人も!机に乗りきらないので、机をもう1台出してワークを続けました。
お昼休憩です。今回も海鮮丼をおいしくいただきました!
海鮮丼を食べた後は、本館サロンでやっていたマンゴーフェアへ行くチームと海へお散歩に行くチームに分かれてお昼休みを楽しみました。
<写真22>
本館1Fのレストランで海鮮丼をいただきました。
<写真23>
本館のサロンでやっていたマンゴーフェアのパフェ。
<写真24・25>
海に出かけたチームの様子。
昼食と休憩で気分転換が出来たところで、午後のワーク開始です。
だいたい皆さん構造化できてきたので、自分の問題構造図を説明する会が設けられました。わからないところを質問し合って、理解を深めます。
それが終わったら、STEP4~STEP5の解説をして実践です。STEP4では、構造化した問題の中から、改善目的と改善要因を探します。改善目的は、自分が改善したい問題。改善要因は改善目的を達成するために施策をうつ場所です。改善要因は、自分が着手可能だけどちょっと難しいあたりを狙うのが良いそうです。やりやすくてやったら効果が高い場所を狙います。やりやすさと効果を両方考える必要があります。なお、選んだ改善要因の抽象度が高くて、まだまだ詳細化できる場合は、さらにその付箋の内容を別途掘り下げて構造化し、詳細な改善要因を探します。STEP5では、選んだ改善要因に対する具体的な施策を考えます。できるだけ多く挙げるといいそうです。ここまで終わったところで、各自改善目的、改善要因、それに対して考えた具体的施策を共有しました。それが終わったら、施策を実施したときの目標である改善目標を決めてSTEP6まで無事終了です。
最後はSaPIDファシリテーターの解説です。
SaPIDのファシリテーターは、相手の目線で物事を見ることが大切です。
<写真25>
それぞれの問題構造図を5分間で説明して、質問・ディスカッションをしました。
<写真26>
STEP5で、具体的な施策を洗い出している様子。
今回のSaPID Bootcampがすべて完了しました。「終了証」を受け取って今回のBootCampは終了となりました。なお、今回の優秀賞MVPは、参加者の皆さん満場一致で決まりました!おめでとうございます。今回はカレーラムネが売っていなかったので、普通のラムネを贈呈させていただきました(^^)
みなさん、お疲れ様でした!とっても楽しいBootCampとなりました。ありがとうございました!次回はぜひ、ファシリテーター役として参加してください(^^)
<写真27>
MVPの方は、ベランダでラムネを飲むのが恒例となっています。
<写真28>
「修了証」の見本です。
■受講者アンケートの結果
参考までに、受講者のみなさんが終了直後に書いてくれたアンケート結果を(氏名以外をすべて)掲載します。
★ワーク参加者
1 受講満足度:95点 理解度:95点 業務または自らへの有効性:100点
<満足度評価の内容と受講後の素直な感想>
非常に満足です。
全体を通して参加人数が少なかったので、濃密でした。パーソナルブランド等新しい話と気づきがあった。自分だけでは行き詰まってしまうので、定期的に。
<SaPIDや当ワークへの提案>
ファシリテータがいないと、ワークの人数をやせませんね。
<受講推奨の言葉>
年々進化しているので定期的に参加したいと思いました。実践と再確認とリピート参加することの意味を実感できました。
みなさんも機会があれば、2-3回参加してはいかがでしょうか?
2 受講満足度:100点 理解度:85点 業務または自らへの有効性:100点
<満足度評価の内容と受講後の素直な感想>
・自分の問題を取り扱えたのがよかった。
・昨晩の小楠さんワークでSTEP3の予習ができたのがよかった。
→今日のSTEP3がやりやすかったです。
・いつも思うんですが、安達さんと小楠さんの役割がとても良いなぁと思いました。
・ありがとうございました!
<SaPIDや当ワークへの提案>
・ふせんの色の種類がもうちょっとあると良いかもと思いました。
・ワークの様子を録画するのもありかなぁと思いました。
<受講推奨の言葉>
・今、自分が直面している問題や現状を知ることができるのでオススメです。
3 受講満足度:90点 理解度:90点 業務または自らへの有効性:90点
<満足度評価の内容と受講後の素直な感想>
・問題構造図の作成に対するコツを学ぶことができました。職場に戻ってから、何かしら実践したいと思います。
何か課題が出てきたら、相談させて頂ければと思います。
<SaPIDや当ワークへの提案>
なし
<受講推奨の言葉>
・泊り込みのセミナーは初めて受講しました。細かい内容まで教えていただきありがとうございました。
4 受講満足度:97点 理解度:87点 業務または自らへの有効性:84点
<満足度評価の内容と受講後の素直な感想>
・SaPIDを実際やってみる機会があってよかった。STEP5の時に掘り下げたい気持ちも合ったのでもう少し掘り下げたくなったら自分で実施します。
現在進行系の事象に関しては一周しないので最終的な問題が出てこないので少し難しいと思いました。
<SaPIDや当ワークへの提案>
そのうち主にファシリテータ要にSTEP6~のワークもあると良いなと思いました。
<受講推奨の言葉>
SaPIDは本を読んだけれど実践どうするんだろう?というときにオススメです。
■最後に
SaPID Bootcamp2019.5のレポートは以上です。
SaPID Bootcampは受講者と運営する側が相互に学習しながら一体となる「相互対話・相互理解の場」です。
また次回も開催しますので、興味があれば参加をご検討ください。